活性酸素ってナニ?
活性酸素ってナニ?
活性酸素の良い働き=ウィルスや菌などの異物を溶かして体を守る
呼吸や皮膚呼吸から取り込まれた酸素からつくられます。
体内に侵入しようとするウィルスや菌などが入ってくると「食細胞」という細胞がこれらを食べてくれます。
食べたものを消化する役目をしてくれるのが活性酸素です。
活性酸素の悪い働き=過酸化脂質をつくりだす
しかし、オゾンホールに穴が開いて紫外線照射量が増えたり、車の排気ガスや食品添加物の増加など、めまぐるしく生活環境が変化したために、次々と体の中に異物が入ってきます。
食細胞が一生懸命に異物を食べても溶かしているヒマがなくなり、活性酸素が細胞の外に漏れてしまうのです。
活性酸素は正常な細胞や組織を溶かしたり、刺激を加えて様々な障害を与えます。強力な力はもっていますが、その力は瞬時に消滅してしまいます。
それより問題なのは体内の脂を酸化して「過酸化脂質」を作り出します。
この脂質が体内を浮遊し、血管内壁に付着して、血管を脆くしたり、狭くして血流を滞らせたり、時には臓器を溶かして破壊してしまうことです。
活性酸素 + 不飽和脂肪酸 = 過酸化脂質
活性酸素が過剰にできる原因
- 侵入してきた菌やウィルスを消化するとき
- 紫外線を浴びたとき
- 放射線を浴びたとき(レントゲン・CTスキャン・透視)
- 化学物質や食品添加物を取り込んだとき(排気ガス・農薬・殺虫剤など)
- 血流が悪くなって再び良くなったとき(激しい運動・手術の止血など)
- ストレス、睡眠不足、偏食
活性酸素の種類
- スーパーオキシド
- 過酸化水素
- ヒドロキシラジカル
- 一重項酸素
活性酸素から体を守るSODってナニ?
過剰の活性酸素から体を守る体内酵素
誰もが体内にもっている酵素の中で、下記の4種類の酵素は、活性酸素と結合して水や酸素になって活性酸素を無毒化します。
でも、一重項酸素だけは体内の酵素では無毒化できません。
これらの活性酸素を除去する酵素は3万や8万といった分子量が非常に大きいことから高分子抗酸化剤とも言われます。
SOD酵素以外の3つの酵素は体内で代役できる物質が多く存在します。
また、体内で一番多く発生する活性酸素「スーパーオキシド」を除去するのはSOD酵素のため、SOD酵素はとても重要視されます。
- SOD酵素
- カタラーゼ酵素
- グルタチオン・パーオキシダーゼ
- G-6-P-D酵素
しかし、SOD酵素は40歳頃を越すと、活性酸素や過酸化脂質が体内で上昇してきたときに、それに対抗できるようにSOD酵素を上昇させる力が弱くなり、今まで罹ったことのない病気になったりします。
そのため、ビタミンを豊富に含んだ野菜や果物などの低分子抗酸化剤を摂ることがとても健康維持には重要になります。
低分子抗酸化剤は食べて摂る
- ビタミンEやB2、C
- ベータカロチン
- フラボノイドズ
- ポリフェノール
- カテキンなどが低分子抗酸化剤
低分子抗酸化剤は分子量が5000~6000以下ですから、小腸から吸収されます。
高分子抗酸化は体内にある酵素で分子量が大きいため外から摂ることはできません。
低分子抗酸化剤は食べて摂ることができますが、体内ではほとんどつくることができません。
ですから、高分子と低分子抗酸化剤の両方が十分体内に保たれていて初めて、過剰な活性酸素や過酸化脂質によって引き起こされる多くの病気から身を守ることができます。
規則正しい生活の中で、野菜や果物など低分子抗酸化剤を摂り、なるべく新鮮なものを有効成分を壊さずに調理し、よく噛んで食べることが理想です。