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2-4.接触性皮膚炎 |
皮膚の炎症の主な兆候
●皮膚そのものは柔軟な組織ですが、その抵抗力は強固なものです。が、抵抗力が減退したり、強い外的刺激を受けた場合に、バランスが崩れ変調をきたして、結果炎症を起こします。これは有害な刺激に対する一種の防衛反応でもあります。炎症の主な兆候は4つあげられます。 |
○発赤(ほっせき)皮膚が赤くなる
○腫脹(しゅちょう)皮膚がはれる
○灼熱感(しゃくねつかん)皮膚がほてる
○疼痛(とうつう)皮膚の痛み |
接触性皮膚炎(カブレ)
●皮膚炎には様々なタイプがありますが、化学物質やその他の異物が直接的に触れたことにより起こる“接触性皮膚炎”と呼ばれ、一般には“カブレ”ともいいます。 |
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カブレの症状は、外的刺激に対する防衛の最前線とも言える表皮の神経終末器が感知することから始まります。 |
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神経からの情報を得て、血流が活発になります。真皮乳頭体内部に絡み合っている毛細血管が充血します。血流量が増え、盛んに活動しているので、現実的に赤くなって見えます。しかも、局所的に皮膚温が上昇してほてった感じがする。 |
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血流の増加にともなってリンパ液も増えてきます。皮膚表面は腫れてきて腫脹をきたします。この状態が続き、外的刺激因子の侵入が特に多い部位に血管内からの血漿成分やリンパ液が集中して、細胞の間に溜まると、水泡ができることもあります。 |
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白血球が集まってきて刺激因子を貪食したり、破壊するので刺激因子は死滅し、その残骸が膿みとして排出されます。 |
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この一連の皮膚組織と外的刺激因子との攻防の結果として表皮細胞が一部は介されることがありますが、再生作用により表皮細胞は徐々に産生されてやがて回復します。 |
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