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4-4.アレルギー体質の自己判断 |
自分で敏感肌だと自覚している人は、日常生活で注意する点がいくつかあります。まず、自分自身がアレルギー体質かどうかを知っておくことが大切です。アレルギー体質には次のような特徴があります。 |
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@両親のどちらかがアレルギー体質
アレルギーは遺伝的要素が関与することもあります。父親か、母親のどちらかがアレルギー体質であれば、受け継いでいる可能性があります。 |
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A特定の食物でじんま疹が出たことがある
サバなどの青魚、カニ、エビなどの魚介類、牛乳や卵などの特定の食べ物を食べたときに、じんま疹を起こしたのであれば、それらによるアレルギーと考えられますから、それぞれの抗原テストで確かめることをおすすめします。食物に関係なくストレスや過労などによってもじんま疹が起きることがあります。 |
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B春先にくしゃみや鼻が詰まる
春先にくしゃみや鼻づまりがひどくなる、目までかゆくなるのが花粉症です。アレルゲンは、杉をはじめとする樹木の花粉です。それらが飛散して、鼻や目、喉の粘膜を刺激し、アレルギー反応を起こすことで発生します。 |
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C化粧品にかぶれたことがある
化粧品には多くの成分が含まれていますが、その中のひとつがアレルゲンになることもあります。カブレなどが発生した時の体調など関係もあり、一概には化粧品の成分とは決定できませんから、パッチテストで確かめるようにしたいものです。 |
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D下着でこすれる部分がかゆい
ブラジャーのストラップ部分やワイヤー入りのものではアンダーバスの部分、パンティストッキングのウエスト部分がかゆくなったり、赤くなったりするのは機械的な刺激が肌に加わるからです。繊維に残っている柔軟加工剤や蛍光剤の影響、合成繊維製品で発生することがあります。 |
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Eほこりでくしゃみやかゆみが出る
この場合はほこりに反応したダストアレルギーです。最近では空調設備の普及により季節を問わずに起きることが多いようです。 |
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F喘息や気管支炎になったことがある
咳がなかなか止まらない、喉がヒューヒュー鳴るような症状は、呼吸器系の粘膜(気道)がアレルギー反応を起こしてしまった結果で生じます。アレルゲンとしては、スギ花粉やハウスダスト、タバコの煙、排気ガスといったものまで含まれます。 |
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G金属製アクセサリーでかぶれたことがある
イヤリング、ネックレス、指輪、時計、めがねなどの金属が触れたことによってアレルギー反応が起こることがあります。肌がかぶれるだけでなく、ひどくなると表皮がむけたような状態になることもあります。ニッケルやクローム、コバルトなどはアレルギーを起こしやすく、チタンはほとんどカブレを起こしません。 |
H肌が粉をふいたように乾燥する
季節の変わり目や空気が乾燥する冬には肌がカサつき、ひどい場合は粉をふいたような状態になり、かゆみを伴うのはアトピー体質の可能性があります。 |
I口の周りや頬がときどきかゆくなる
口の周囲や、耳たぶ、首のまわりなど表皮が薄い部分がかゆくなるのはアトピー性皮膚炎にみられることです。 |
J洗剤・シャンプーなどで指先がかぶれる
手や手のひら、指の腹は皮脂が少ない部分です。その上、洗剤やシャンプーで脂分を奪われることで乾燥し、やがてカブレを起こすようになります。 |
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