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5-6.ニキビができる原因:消化器官障害 |
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ホルモン分泌の乱れが皮脂腺の活発化を招いて、ニキビの一因となりますが、消化器系の障害でも悪化することが多々あります。主に関係あるのが胃腸および肝臓です。栄養摂取・貯蔵と老廃物の体外排出に関わっている、これらの臓器が変調をきたすと体全体に栄養低下を招きます。ひいてはホルモン分泌に異常が及び、ニキビの直接的・間接的な原因となりえます。 |
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消化不良
●胃腸の働きが悪くなると、まず消化不良をおこします。それが体全体に及び、便秘または下痢を招きます。時には交互に繰り返し、一向に正常なサイクルに戻らないこともあります。消化不良を起こすと、摂取した食物から十分な栄養を摂取できずに栄養のバランスが崩れます。特にビタミンが欠乏すると皮膚にハリやツヤがなくなり、皮膚表面を弱酸性に保つ力が低下して皮膚の常在菌に対する抵抗力も低下してニキビができやすい状態になってしまいます。 |
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便秘
●便秘は消化された食物が腸内に長く滞留すことで様々な弊害を起こします。分解物が異常発酵し、有害物質を産生してしまいます。この有毒物質が排出されることなく吸収され、血液に乗って皮膚組織にも運搬され、ニキビを悪化させます。便通を良くするには、規則正しい生活と適度な運動、そして牛乳、果物、野菜などの食品を摂ることが大切です。 |
肝臓障害
●肝臓の働きは栄養の貯蔵と体内の有害物質を体外へ排出する解毒作用です。肝臓に障害をきたすと、皮膚組織に栄養が行き渡らなくなり、老廃物などが運び去られにくくなります。その結果、ニキビが悪化してしまうことがあります。ひどいニキビが実は肝臓障害の兆候だったという症例もあります。肝臓の働きが悪いと肝臓のビタミンの貯蔵機能が悪くなってしまい、結果として皮膚機能の低下の一因となります。また、肝臓が悪くなると、皮膚が太陽光線に敏感になり、そのため直射日光を受けると顔の皮膚が荒れたり、赤くほてったりすることもあります。 |
肝臓は『沈黙の臓器』とも言われ、なかなか障害が主だった症状として現れません。これに対して皮膚は『内臓の鏡』とも言われ、体の器官の健康状態を映す出します。肝臓の機能低下は、自覚症状よりも皮膚症状として現れることが多いので、ニキビの場合もその1つであることを忘れないでください。 |
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